日本人と漢詩(120)

◎ 私と杜牧、李商隠

Zèng bié qí èr   Táng Dù mù
贈別 其二 唐・杜牧
Duō qíng què sì zǒng wú qíng
多 情 卻 似 總 無 情
Wéi jué zūn qián xiào bú chéng
唯 覺 罇 前 笑 不 成
Là zhú yǒu xīn huán xī biè
蠟 燭 有 心 還 惜 別
Tì rén chuí lèi dào tiān míng
替 人 垂 淚 到 天 明

 訓読、現代語訳などは、中国語スクリプト を参照のこと

Yè yǔ jì běi   Táng   Lǐ shāng yǐn
夜 雨 寄 北   唐 ・ 李 商 隠
Jūn wèn guī qī wèi yǒu qī
君 問 歸 期 未 有 期
Bā shān yè yǔ zhǎng qiū chí
巴 山 夜 雨 漲 秋 池
Hé dāng gòng jiǎn xī chuāng zhú
何 當 共 剪 西 窗 燭
Què huà bā shān yè yǔ shí
却 話 巴 山 夜 雨 時

 訓読、現代語訳などは、千秋詩話 23を参照のこと

 ピンインによる漢詩学習も、少し佳境に入ってきた。今回は、杜牧と李商隠を習った。比べてみると、二人は、ともに中唐~晩唐風だが、表現のニュアンスは随分違うように思われる。音楽に例えると、杜牧は、クラシックのコンチェルト調、李商隠は、ジャズのブルース調というのはどうであろう。ちなみに、前回習った、杜甫の「登高」は、シンフォニーに例えられようか?
 いずれにしても、これからは毎日、句毎に暗唱できるくらいになりたいものだ。

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