サーバー再構築覚書(004)ーインフラ整備(01)

◎遠隔操作を可能にするため、SSH をインストール
サーバーワールドの設定

root@Voyager:~# apt -y install openssh-server

クライエント側では、Windows や Mac でも、Terminal 系統のアプリ(Wiindows では、Teraterm など、最近のWindows では、コマンドプロンプトから、ssh -l ユーザー名 サーバーのIP番号 でログイン可能)右図は、Teraterm のログイン画面。
◎同一LAN内での時刻設定
サーバーワールドに従い、

root@voyager:~# apt -y install ntp
root@voyager:~# jed /etc/ntp.conf

これで、LAN内のクライアントPCとの時刻同期が可能。

◎LAN とインターネットの接続(ファイアーウォール)
やや古典的な、iptables を使用

root@voyager:~# apt -y install iptables


# Generated by iptables-save v1.8.4 on Thu Sep 30 17:59:40 2021
*nat
#xxxxx - Variable

:PREROUTING ACCEPT [xxxxxx:xxxxxx]
:INPUT ACCEPT [xxxxxx:xxxxxx]
:OUTPUT ACCEPT [xxxxxx:xxxxxx]
:POSTROUTING ACCEPT [xxxxxx:xxxxxx]
#Very Important
#○○○1- LAN Card name
-A POSTROUTING -s 192.168.0.0/24 -o ○○○1 -j MASQUERADE
#End

COMMIT
# Completed on Thu Sep 30 17:59:40 2021
# Generated by iptables-save v1.8.4 on Thu Sep 30 17:59:40 2021
*filter
#xxxxx - Variable
:INPUT ACCEPT [xxxxxx:xxxxxx]
:FORWARD ACCEPT [xxxxxx:xxxxxx]
:OUTPUT ACCEPT [xxxxxx:xxxxxx]
# 悪質なパケットを排除ーおまじないのようなもの
-A INPUT -p tcp -m tcp --tcp-flags FIN,SYN,RST,PSH,ACK,URG NONE -j DROP
-A INPUT -p tcp -m tcp ! --tcp-flags FIN,SYN,RST,ACK SYN -m state --state NEW -j DROP
-A INPUT -p tcp -m tcp --tcp-flags FIN,SYN,RST,PSH,ACK,URG FIN,SYN,RST,PSH,ACK,URG -j DROP
# 以下のPort を許可
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 22 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 80 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 443 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 21 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 25 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 465 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 110 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 995 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 143 -j ACCEPT
-A INPUT -p tcp -m tcp --dport 993 -j ACCEPT
-A INPUT -p icmp -j ACCEPT
-A INPUT -i lo -j ACCEPT
-A INPUT -m state --state RELATED,ESTABLISHED -j ACCEPT
-A INPUT -j LOG --log-prefix "drop_packet:"
COMMIT
# Completed on Thu Sep 30 17:59:40 2021

これをスクリプトで書くと…

root@voyager:~# cat iptables.sh

#!/bin/sh

# 設定をクリア
iptables -F

# 基本方針[1]
# サーバーが受信するパケットを許可
iptables -P INPUT ACCEPT
# サーバーが経由させるパケットを許可
iptables -P FORWARD ACCEPT
#iptables -P FORWARD DROP
# サーバーが送信するパケットを許可
iptables -P OUTPUT ACCEPT

# サーバ攻撃対策関連
# データを持たないパケットの接続を破棄
iptables -A INPUT -p tcp --tcp-flags ALL NONE -j DROP
# SYNflood攻撃と追われる接続を破棄
iptables -A INPUT -p tcp ! --syn -m state --state NEW -j DROP
# ステルススキャンと思われる接続を破棄
iptables -A INPUT -p tcp --tcp-flags ALL ALL -j DROP
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 80 -j ACCEPT
# HTTPS(SSL)を許可
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 443 -j ACCEPT
# FTPD
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 21 -j ACCEPT
#SMTP
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 25 -j ACCEPT
#SMTP(SSL)
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 465 -j ACCEPT
#POP3
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 110 -j ACCEPT
#POP3(SSL)
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 995 -j ACCEPT
#IMAP
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 143 -j ACCEPT
#IMAP(SSL)
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 993 -j ACCEPT
#SMTPS
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 465 -j ACCEPT
#SMTP-Submission
iptables -A INPUT -p tcp -m tcp --dport 587 -j ACCEPT
# PINGを許可
iptables -A INPUT -p icmp -j ACCEPT
# MASQUARADE
iptables -t nat -A POSTROUTING -s 192.168.0.0/24 -o ○○○1 -j MASQUERADE

# 要するに、ローカル⇔インターネットのやり取りをするには
#「NATとは Network Address Translationの略。 「ネットワークアドレス変換」ともいう。 LANに接続された端末からインターネットに接続する際に、「プライベートIPアドレス」を自動的に外部ネットワークで使用できる「グローバルIPアドレス」に変換する機能。」が必要ということ
# その他
# ローカルループバックの接続を許可
iptables -A INPUT -i lo -j ACCEPT
# 確率済みの通信を許可
iptables -A INPUT -m state --state ESTABLISHED,RELATED -j ACCEPT
# ログを出力
iptables -A INPUT -j LOG --log-prefix "drop_packet:"

サーバー再構築覚書(003)ーその前提(03)

◎サーバーで以下のプログラムが稼働することを目標とする
・ネットワークでのインフラ部分
・メールサーバー(メーリングリスト整備も目標)
・Web サーバー(各種のブログを用意」)
各種手順
1)OS(Linux)のインストール - 済
以後のインストールおよび設定では、Server World の Ubuntu 20.04 LTS 版が、役に立った。
2)インフラ部分の設定
事前の準備では、ファイラー( fdclone )と、vi 系のエディターは使いづらいので emacs 系の jed が必須。)
Terminal で、

hoge@Voyager:~$ sudo apt -y install fdclone
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下のパッケージが新たにインストールされます:
fdclone
アップグレード: 0 個、新規インストール: 1 個、削除: 0 個、保留: 7 個。
544 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 1,201 kB のディスク容量が消費されます。
取得:1 http://jp.archive.ubuntu.com/ubuntu focal/universe amd64 fdclone amd64 3.01h-1build1 [544 kB]
544 kB を 2秒 で取得しました (346 kB/s)
以前に未選択のパッケージ fdclone を選択しています。
(データベースを読み込んでいます ... 現在 328516 個のファイルとディレクトリがインストールされています。)
.../fdclone_3.01h-1build1_amd64.deb を展開する準備をしています ...
fdclone (3.01h-1build1) を展開しています...
fdclone (3.01h-1build1) を設定しています ...
doc-base (0.10.9) のトリガを処理しています ...
doc-base ファイルを 2 個追加 を処理中...
man-db (2.9.1-1) のトリガを処理しています ...

root@mitsu-Voyager-2004:~# apt -y install jed
パッケージリストを読み込んでいます... 完了
依存関係ツリーを作成しています
状態情報を読み取っています... 完了
以下の追加パッケージがインストールされます:
jed-common libonig5 libslang2-modules slsh
提案パッケージ:
gpm
以下のパッケージが新たにインストールされます:
jed jed-common libonig5 libslang2-modules slsh
アップグレード: 0 個、新規インストール: 5 個、削除: 0 個、保留: 0 個。
846 kB のアーカイブを取得する必要があります。
この操作後に追加で 4,193 kB のディスク容量が消費されます。



以下はインフラ部分の整備で、次回にでも…
1. 時刻設定
2. ファイアーウォール設定
3. ネームサーバーの設定

サーバー再構築覚書(002)ーその前提(02)

・目標
1)以前のサーバーでの各種プログラム(デーモン)の水準に戻す、ないしその水準を超えるようにする
2)基本的には、すべてフリーなOS(Linux)とプログラムを使う
3)システムダウンなど緊急時の、バックアップを多重に用意する
4)「手作り感」満載のコンテンツを心がける

試行錯誤の結果、3台のサーバーを用意(CPU:i5 ないし i7 Memory 16G、HDD:256G~480G、外付けHDD:500G~4T)し、Ubuntu 20.04 LTS、Voyager Ubuntu 21.10 をインストールしました。下図は、簡略した概念図(その1)です。

 

 

サーバー再構築覚書(001)ーその前提(01)

2021年8月、10年来使用していた、職場のサーバー(Vinelinux  6.0 がベース)がとうとう動かなくなりました。以前から、OS を入れ替えなければと思っていた矢先でした。設定ファイルの幾分かは、バックアップしていましたが、職場のホームページなどは、ほとんど吹っ飛んでしまいました。これを機会に、より堅牢なハードとソフトに切り替えてサーバー再構築をめざし、2ヶ月半かけて、ようやく以前の水準に近い(サーバーの種類によっては、それを超えるところまで)回復できましたので、その覚書を書いておきます。
サーバーの構成は2回目以降に後述するにして、何度かのテストを重ねる上で、Windows ないし MacOS の PCでの実験を試すため、Virtual Box が非常に役立ちました。(ちょっとしたコツが必要で、最初は、Virtual Box のディスプレイの設定で、VMSVGA ではなく、解像度の高いVBoxVGAにしないと、インストール画面が切れてしまいます。あとで、OS を立ち上げるときに、もとに戻し、CDROM ドライブに、VboxGuestAddition の疑似CDを挿入し、画面を調節します。ここらあたりは、Guest Additionsのインストール あたりを参照のこと)図は、ディスプレイを設定しているところです。また、続きも図は、Ubuntu 20.04 LTS 版を、Virtual Box にインストールしている途中のスクリーンショットです。



ただし、VirtualBox でうまくいくことが、実際のサーバーで通用するとは限らない、また逆も真であることを痛感しました。
ところで VirtualBox では、いろいろなディストリビューションの Linux が楽しめます。Ubuntu ベースでのお気に入りは、フランス発の、Voyager 、Mac 風のアイコン配列と粋な壁紙が選べるのが素敵です。下図は、そのスクリーンショットです。

次回は、実際のサーバー構成の概要について書く予定です。

日本人と漢詩(062)

◎清岡卓行と李賀、岳飛

 先日、Facebook で紹介した清岡卓行に「李杜の国」という小説がある。タイトルの如く、李白や杜甫などの詩を引いて、日本の詩人団体の中国旅行記の体裁であるが、別の筋立てとして、主人公の評論家と女流詩人との恋愛の始まりから、一旦終焉になり、また復活の経緯がある。もっとも、後者は当方も経験外であるので、感想はひとまず置いておこう。李杜の詩の他に、紹介されるのは、白居易、など。李賀の詩も、冒頭のとても印象的であり、どこか中原中也あたりを彷彿させる二句「長安に男児有り、二十 心已でに朽ちたり」が載っている。その詩、あまり、全編を掲載しているサイトが少ないので、アップしておく。

 贈陳商       陳商に贈る  李賀
長安有男児   長安に男児《だんじ》有り
二十心已朽   二十《にじゅう》 心已《す》でに朽ちたり
楞伽推案前   楞伽《りょうが》 案前《あんぜん》に推《うずたか》く
楚辞繋肘後   楚辞《そじ》 肘後《ちゅうご》に繋かく
人生有窮拙   人生《じんせい》 窮拙《きゅうせつ》有り
日暮聊飲酒   日暮《にちぼ》 聊《いささ》か酒を飲む
祗今道已塞   祗《ただ》今 道 已に塞《ふさが》り
何必須白首   何ぞ必ずしも白首《はくしゅ》を須《ま》たん
淒淒陳述聖   淒淒《せいせい》たり 陳述聖《ちんじゅつせい》
披褐鉏爼豆   褐《かつ》を披《き》て 爼豆《そとう》に鉏《そ》す
学為堯舜文   堯舜《ぎょうしゅん》の文を為《つ》くることを学び
時人責垂偶   時人《じじん》 垂偶《すいぐう》を責《せ》む
柴門車轍凍   柴門《さいもん》 車轍《しゃてつ》凍《こお》り
日下楡影痩   日《ひ》下りて 楡影《ゆえい》痩せたり
黄昏訪我来   黄昏《こうこん》 我を訪《と》い来たる
苦節青陽皺   苦節《くせつ》 青陽《せいよう》に皺《しわ》む
太華五千仭   太華《たいか》 五千仭《ごせんじん》
劈地抽森秀   地を劈《つんざ》いて森秀《しんしゅう》を抽《ぬき》んず
旁苦無寸尋   旁《かたわら》に寸尋《すんじん》無きを苦しむ
一上戛牛斗   一《ひとた》び上れば牛斗《ぎゅうと》に戛《かつ》たり
公卿縦不憐   公卿《こうけい》 縦《たと》え憐《あわれ》まずとも
寧能鎖吾口   寧《なん》ぞ能《よ》く吾《わ》が口を鎖《とざさ》んや
李生師太華   李生《りせい》は太華《たいか》を師しとし
大坐看白昼   大坐《たいざ》して白昼《はくちゅう》を看《み》る
逢霜作樸樕   霜に逢えば 樸樕《ぼくそく》を作り
得気為春柳   気を得ては 春の柳と為《な》る
礼節乃相去   礼節《れいせつ》 乃《すなわ》ち相去り
顦顇如芻狗   顦顇《しょうすい》 芻狗《すうく》の如し
風雪直斎壇   風雪《ふうせつ》 斎壇《さいだん》に直《ちょく》し
墨組貫銅綬   墨組《ぼくそ》 銅綬《どうじゅ》を貫《つらぬ》く
臣妾気態間   臣妾《しんしょう》 気態《きたい》の間《かん》
唯欲承箕帚   唯《た》だ箕帚《きそう》を承《う》けんと欲す
天眼何時開   天眼《てんがん》 何の時にか開く
古剣庸一吼   古剣《こけん》 庸《も》って一吼《いっこうせん》

語釈、訳文などは、 http://itaka84.upper.jp/bookn/kansi/1104i.html を参照のこと。

 同じく清岡卓行の「詩礼伝家」の由来となったのは、額にあるような、南宋の武人・岳飛の「文章報國 詩禮傳家」という言葉である。(左の図)。「李杜の国」の中でも、簡単な紹介がある。岳飛の詞と詩を二つほど載せておく。
 右の図は、亡母が中国旅行の土産に買ってきた、岳飛書のレプリカ。母の仏間に今も掲げている。「我に河山を還せ」とは、失われた宋の領土への尽きせぬ思いだったんだろう。

岳飛の詞「滿江紅」http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/p8yuefei.htm

詩「池州翠微亭  池州の翠微亭 」 https://taweb.aichi-u.ac.jp/toyohiro/yue%20fei%20chizhoucuiweiting.html

 

日本人と漢詩(060)

◎石川啄木、簡野道明と白居易(白楽天)
 白楽天は言っている。
「世に謂うところの『文士は数奇なること多く、詩人は尤も命薄し』とは斯こにおいて見わる。」まるで、啄木を指すような言葉である。その啄木に、明治41年9月26日の日記で次のような一節がある。
「白楽天詩集をよむ。白氏は蓋《けだ》し外邦の文丈にして最も早く且《か》つ深く邦人に親炙《しんしゃ》したるの人。長恨歌、琵琶行、を初め、意に会するものを抜いて私帖に写す。詩風の雄高李杜《りと》に及ばざる遠しと雖《いえ》ども、亦《また》才人なるかな。」
 少し、評価は低いが、多面的な白居易の詩に触れ合う機会には恵まれなかったゆえであろう。そんな「閑適」の詩、老境を詠ったちょっと身につまされるメランコリックとも言える一首を、簡野道明講述の「和漢名詩類選評釋」から、白文、読み下し文、訓詁、評釈の全文。
春晚詠懷贈皇甫朗之 春晩《しゆんばん》懐《くわい》を詠《えい》じて皇甫朗之《くわほらうし》に贈《おく》る
艷陽時節又蹉跎 艶陽《えんやう》の時節《じせつ》又《また》蹉跎《さた》たり
遲暮光陰復若何 遅暮《ちぼ》の光陰《くわういん》復《また》若何《いかん》
一歲平分春日少 一歳《さい》平分《へいぶん》すれば春日《しゆんじつ》少《すくな》く
百年通計老時多 百年《ねん》通計《つうけい》すれば老時《らうじ》多《おほ》し
多中更被愁牽引 多中《たちゆう》更《さら》に愁《うれひ》に牽引《けんいん》せられ
少處兼遭病折磨 少処《しょうしよ》兼《かね》て病《やまひ》に折磨《せつま》せらる
頼有銷憂治悶藥 頼《さいはひ》に憂《うれひ》を銷《け》し悶《もん》を治《ぢ》するの薬《くすり》あり
君家濃酎我狂歌 君《きみ》が家《いへ》の濃酎《のうちう》我《わ》が狂歌《きやうか》
訓詁
艷陽時節:百花爛漫たるうるはしき盛りの春
蹉跎:つまづく(失足)貌 時を失ふにいふ
遅暮:晩年、老年の意
平分:平均に分つ
遭:「ラル」と訓む、被なり
折磨:損する
濃酎:濃くしてうまき酒
評釋
平聲歌韻、彌生の春も思ふにまかせず、空しく過ぎ去り、己も老境になりては如何ともし難し、一年の中を分くれば春の樂しき日は最も少く、百年の生涯を通算すれば、老を歎ずる時、多きなり、其の多き中 にて更に種種の愁に牽きまつわれ、少なき春の日をば、病の爲めに減損せらる、只幸に憂悶を銷し治むる藥ありて、聊か心を慰むべきものあり、それは他にあらず、君の家の美酒と、我が歌ふ詩との二つなりと、詩酒を友として興を遣らんとの意を敍せり。
「一歲平分春日少 百年通計老時多」は、実感するところである。
図は、「長恨歌」挿絵( http://chugokugo-script.net/kanshi/chougonka.html )豊満な美人の楊貴妃とは、違ったプロポーションのところが面白い。

こんなご時世だから(59)

ピーター・ブルック先生曰く
「私は唯一の真実というものを信じたことがない。ある時ある場合にだけ有用である、と信じている。時は移り、私たちは変わり、世界は変化する。それにつれて、目標が変わり、視点も変わる。もちろん、ある視点を生かすためには、それを全面的に信じ、貫徹しなければならない。とはいえ、生真面目になりすぎてもいけない。「死守せよ、だが、軽やかに手放せ」」
写真はピーター・ブルック氏

11月25日のオフ

*昨日の『住吉市民病院の存続と地域医療を考える交流集会』で、発言を求められたが、急なことで、メッセージとしてはあまりにも拙劣の極み。次のように言えばよかったとまたもや後悔している。
「小児を長年診てきた身にとって、今回の住吉市民病院の統合は、とても憂慮しています。それは、地域の医療機関の願いと著しくかけ離れていると言わざるを得ません。私たちは、別に難しいことを要望しているわけでは決してありません。日常診療の中で、それをサポートする第二次医療機関が地域に不可欠と思っているだけです。メッセージを寄せられた開業医の先生は、内科での『診断能力』には定評がありますが、それと同様に、こと小児科に関しては、一定の質以上の診療を心がけていると自負しております。だからこそ、例えば、肺炎で安静が必要な時、また、下痢で脱水になっている時に、診療所での治療には全力をあげていますが、それでも自己完結できない場合には、どうしても『後方病院』が必要なのです。さらに言えば、腸重積や川崎病など小児特有の疾患などは、第二次医療機関の存在が、直接子どもの生命に関わるほど大事になってきます。治療が困難な特殊な疾患に対応する第三次的な高度医療機関の重要性は否定はしませんが、以上述べた診療の内容はしっかりした第二次医療機関があってこそ『効率的』な医療ができるのでしょう。大阪市南部には、この十年来で、不採算になりがちな小児科病棟が、あちこちで閉鎖されました。住吉市民病院の存続で、それにストップをかけ、安心して子育てできる街になるよう、みなさんとともに頑張りたいと思いますので、よろしくお願いします。」
*連休から、チータさん滞在。三十数年前、長男と体を使って遊んだことを思い出し、調子に乗り、同じようにしたら、腰がすっかり痛くなった(笑)。写真は、チータさんが昔のピンクレディーの写真を見て、ポーズ。
*今日のメディア逍遥

そこで、ピンクレディー「サウスポー」など如何。

日本人と漢詩(061)

◎一海知義と河上肇、姚合
 2012年9月28日付けの赤旗文化欄、一海知義先生の漢詩閑談(写真)は、以前の河上肇からの連想で「貧乏神」物語。学生時代の初舞台が「貧乏神」(作者失念!)という芝居の「馬鹿殿様」役だった。貧乏神は、実は庶民の味方で、「水呑み百姓」に「殿様」に反抗をしかける、その殿様の「馬鹿さ加減」をたたいたところで現実は何も変わらない、といったテーマと筋だったと思うが、現代でも示唆的である。ともあれ、紹介の漢詩からもあるように、貧乏神というと、どこか、憎んでも憎みきれないユーモアがあるようだ。