日本人と漢詩(118)

◎ 私と杜牧

 一念発起し、某語学学校で、漢詩のピンインを習い始めた。ピンインの抑揚の仕方はもちろんのこと、発音の際の、口の形とそれを次の漢字につなげ形など実に丁寧にご教示いただいた。選んだ杜牧の詩は、いささや「軟派」調で、中国では、小学生の教材としては不適当とされているそうだ。

遣懷 おもいる qiǎn huái 杜牧  dù mù

落魄江湖載酒行 江湖に落魄らいはくし酒をせて行く luò pò jiāng hú zài jiǔ xíng
楚腰懺細掌中輕 楚腰は繊細にして掌中しょうちゅうに軽し chǔ yāo chàn xì zhǎng zhōng qīng
十年一覺揚州夢 十年ひとたびむ揚州の夢 shí nián yī jué yáng zhōu mèng
贏得靑樓薄倖名 あまし得たり青楼 薄倖はっこうの名 yíng dé qīng lóu bó xìng míng

 講師の出身地の上海では、漢詩のピンイン発音の CD や書籍が、300円くらいで売っているとのこと。日本でのアマゾンなどでの販売は、あまりなく、あっても、数千円もする。機会があれば、上海の観光に出かけたい気持ちである。

“日本人と漢詩(118)” への2件の返信

  1. 楚腰懺細掌中輕
    chǔ yāo chàn xì zhǎng zhong1 qīng
    zhong1 が欠落しているようですが…

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