日本人と漢詩(067)

◎幸徳秋水と安重根
以前は、診療時間と重ならなかったため、「管野須賀子を顕彰し名誉回復を求める会」の例会に何度か顔を出していたが、今は定期的に送ってくる機関紙に目を通すだけの付き合いである。昨今のコロナ禍では、なかなか例会もままならぬとのこと、残念な事だ。
2022年3月号の機関紙に、「大逆事件と朝鮮ー幸徳秋水と安重根」との題で、神戸学生青年センター理事長飛田雄一氏の一文が掲載され、安重根に触れた秋水の四言詩が載っていた。1910年3月26日に、伊藤博文を暗殺した安重根は処刑されたが、秋水の詩は、彼の死を心から悼んのだろう。(図は、その投稿の一部)

 

舎生取義 生を舎て義を取り
殺身成仁 身を殺して仁をなす
安君一挙 安君の一挙
天地皆振 天地みな震う
秋水題

ちなみに以下はその年、1910年6月、大逆事件発覚後、獄中での漢詩である
辭世
區區成敗且休論 区区たる 成敗 且《しばら》く論ずるを休《や》めよ
千古唯應意氣存 千古 唯《ただ》応《まさ》に 意気に存すべし
如是而生如是死 是《か》くの如《ごと》くして 生き 是《か》くの如《ごと》く死す
罪人又覺布衣尊 罪人 又た覚ゆ 布衣《ふい》の尊きを
語釈は以下を参照
http://www5a.biglobe.ne.jp/~shici/shi4_08/jpn211.htm
以上の経緯は、一松書院のブログ-金虎門事件(3)宋学先と安重根の絵葉書に詳しく述べられており、興味深い。

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