日本人と漢詩(116)
◎中井履軒と上田秋成、木村蒹葭堂 中井履軒は、「懐徳堂」第四代学主・中井竹山の弟。上田秋成ともども、木村蒹葭堂と交流があった。秋成は、名うての悪口家で、竹山、履軒、ひいては、懐徳堂をことに、こき下ろしている。 …
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◎中井履軒と上田秋成、木村蒹葭堂 中井履軒は、「懐徳堂」第四代学主・中井竹山の弟。上田秋成ともども、木村蒹葭堂と交流があった。秋成は、名うての悪口家で、竹山、履軒、ひいては、懐徳堂をことに、こき下ろしている。 …
◎中井竹山、履軒と木村蒹葭堂 先日、大阪大学石橋キャンパスに、「懐徳堂開基300年展」を観てきた。興味深い点も多かったが、中でも、常設展示室における、中井履軒の人体解剖図であった。どことなく図式的な感じはする …
◎すぎごけ 杉苔 付き】「京阪聞見録」(随筆集「荒庭の観察者」より 昭和十八年九月廿六日 軽井沢 参考】 Wikipedia スギゴケ 付】京阪聞見録(荒庭の観察者」より)
◎木村蒹葭堂、伊藤若冲と売茶翁 今回は、中村真一郎の本の頁数を少し飛ばして… 京都の福田美術館が、伊藤若冲の画を海外から買い戻したと、2024年11月10日号の、赤旗日曜版に記事があった。2025 …
◎木村蒹葭堂と宇野明霞 前回までの「脱線」を修正し、「木村蒹葭堂のサロン」に沿って、取り上げられた漢詩人を紹介してゆく。木村蒹葭堂を取り巻く人達は、その豊富さを誇る。重複しているのを厭わずに言うと、第一に、小 …
◎祇園南海と木村蒹葭堂と中村真一郎(補足) しばらくは、中村真一郎「木村蒹葭堂のサロン」に載る漢詩を、書籍の最初から順を追って紹介したい。まずは、木村蒹葭堂の本格的なオープンであるが、前回紹介分のの祇園南海の …
本日、6月24日、大阪きづがわ医療福祉生協の第1回総代会があり、頼まれて挨拶をしました。それに、若干の加筆したのが以下の文章です。 別に、話を大きくする意図はありませんが、今の時代が、未来に微かな …
◎木村蒹葭堂と葛子琴 贈世粛木詞伯 葛子琴 五言排律 酤酒市中隠 酒を酤《う》る 市中の隠《いん》 傳芳天下聞 芳《ほまれ》を伝へて 天下に聞《きこ》ゆ 泰平須賣剣 泰平《たいへい》 須《すべから》く剣を売るべく 志氣欲 …
◎木村蒹葭堂、テレサ・テンと詩経 蒹葭《けんか》篇 詩経国風 秦風 兼葭蒼蒼 兼葭蒼蒼たり 白露為霜 白露霜と為る 所謂伊人 所謂伊《こ》の人 在水一方 水の一方に在り 溯洄從之 溯洄して之に從はんと …
◎一海知義と河上肇 辛未春日偶成 閉戸閑人 対鏡似田夫 鏡に対すれば田夫に似たり 形容枯槁眼眵昏 形容枯槁《ここう》 眼は眵昏《しこん》 眉宇纔存積憤痕 眉宇《びう》 纔《わず》かに存す 積憤《せきふん》の痕《あと》 心 …